Coach Danielチャンネルから、再びNBA Conceptを紹介する。
これまでの紹介記事はこちら↓↓
今回紹介する動画では、以下の四つのコンセプトを提示している。
①Big man screening the X-Out rotation
②Duck in immediately after a switch
③P&R where the offensive big man rolls 'under' the defensive big
④Back screen in semi-transition/early offense
①Big man screening the X-Out rotation
このコンセプトを理解するには、まずX-Out rotationを理解する必要がある。
X-Out rotationとは、図の通り、ペネトレイトに対するカバー&ローテーションの後、ヘルプサイドにキックアウトされた場合のクローズアウト・パターンのことである。
DF2は、いったん5をケアした後、キックアウトに反応してヘルプサイドのフリーなオフェンスへとクローズアウトする。この際、DF2とDF4が"X"の軌道を描いてクローズアウトするため、X-Outと呼ばれているのである。
ここで、クローズアウトするDF2にスクリーンをかけることが出来れば、図の4がワイドオープンになる。これがBig man screening the X-Out rotationである。
X-Out rotationというディフェンスフォーメーションと、それに対するScreeningというカウンター(メタ戦術)は、セットで押さえておきたい項目である。
②Duck in immediately after a switch
これは極めてシンプルなコンセプトで、スクリーンに対するスイッチでミスマッチが起きたとき、迅速にDuck inを行ってリムにアタックするという戦術である。
わざわざ”迅速”(immediately)とつくのは、ポストに対するオフボールスイッチ(Scram)などでミスマッチを解消する戦術が存在するため、解消される前に攻める必要があるからである。
③P&R where the offensive big man rolls 'under' the defensive big
図の通り、ロールインするスクリナー(5)が、スクリナーDF(DF5)の背後にまで入るプレーである。
ボールハンドラーがマークマンを抜き、スクリナーDFがカバーに出た状態のときに有効な動きになる。
この際、4は図のようなスペーシングを行い、スクリナーを守りづらくさせるのが重要である。
④Back screen in semi-transition/early offense
トランジションでRipをセットするシンプルなプレー。
トランジションにおけるピックアップにおいて、Ripをきちんとケアするのは困難であるため、極めて単純であるにも関わらず守りづらいムーブメントになる。
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