現代バスケットボール戦術研究(Modern Basketball Tactics Research)

現代バスケットボール戦術研究(Modern Basketball Tactics Research)

基本ムーブメント、セットオフェンス、DFシステム、ゾーンアタックなどを日々研究・解説しています。

Pindownからのパス / オフェンスリバウンドのコンセプト

毎度お馴染みのPICKANDPOP.NETからの記事紹介。

 

pickandpop.net

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Pindownスクリーンでユーザーがボールを受けてからのパスのパターンが網羅的に紹介されている。

 

LOB - NO DRIBBLES

ユーザーがスクリナーのロールに対して、(ドリブルなしで)ロブパスを行うパターン。

WHIP - NO DRIBBLES

ユーザーがスクリナーのロールに対して、(ドリブルなしで)肩の位置から直線的にパスを通すパターン。

POCKET PASS - NO DRIBBLES

ユーザーがスクリナーのロールに対して、(ドリブルなしで)手元からバウンドパスを出すパターン。

OVER TOP BOUNCE

ユーザーがスクリナーのロールに対して、一度ボールを眼前に持ち上げてからバウンドパスを出すパターン。相手はシュートだと思ってシュートコンテストに意識が向くため、バウンドパスのコースが生まれる。

FAKE SHOT

ユーザーがスクリナーのロールに対して、シュートフェイクした状態からオーバーヘッドパスを通すパターン。

POCKET PASS - ONE DRIBBLE

ユーザーがスクリナーのロールに対して、一度ドリブルを突いてから手元からのバウンドパスを出すパターン。

WHIP - ONE DRIBBLE

ユーザーがスクリナーのロールに対して、一度ドリブルを突いてから肩の位置からの直線的なパスを通すパターン。

LOB - ONE DRIBBLE

ユーザーがスクリナーのロールに対して、一度ドリブルを突いてからロブパスを出すパターン。

SCREENER SLIPS

最初のパサーがPINDOWNスクリナーのスリップにロブパスを通すパターン。

 

 

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pickandpop.net

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ブラッド・アンダーウッド率いるステファン F. オースティン州立大学は、所属リーグで最小サイズのチーム(※スターティング・ラインナップで)であるにも関わらず、最高のOR率を度々叩きだしている。そのオフェンスリバウンドのコンセプトが二つ抽出され、紹介されているのが上記記事・動画となる。

 

OPPOSITE INSIDE

オフェンスリバウンドの際に、ボールサイドに居たインサイドに居たプレーヤーが、リムの下をくぐって逆サイド(ヘルプサイド、ウィークサイド)のインサイドへ移動してリバウンドポジションを取るコンセプトである。SFA州立大学は、自身らの外れたシュートにうち75%が逆サイドに跳ねることをデータを通じて把握し、それを生かしている。このデータ上の事実は次のコンセプトにも生かされている。

 

WEAKSIDE FLOOD

FLOODは「洪水、殺到」の意味。オフェンスリバウンドの際、プレーヤーのうち実に4人を逆サイド(ヘルプサイド、ウィークサイド)に送り込んでいる(逆サイドの4人のうち、2人がインサイド、残り2人がアウトサイドに立つといった配分が多い模様)。リバウンドの75%が逆サイドに落ちるという事実を鑑みれば、実に自然なシフトであると言えよう。