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最近では専ら、ツイッターでの書き込みをtogetterにまとめるという形で情報整理・発信を行っている
今回は、Clearoutに関する二つの拙togetterを紹介しておきたい。
まず最初に、Clearoutについては、以下拙記事で紹介したことがある。
端的に言えば、ビッグマンがペイントエリアでシールすることによって、アウトサイドプレーヤーのためのドライブコースを確保するプレーのことであり、Seal Screenなどと呼ばれることもある。
今回は、特定のシチュエーションに絞ったClearoutをまとめた拙togetterを紹介していく。
ファストブレイク/トランジションにおいて、ビッグマンが先頭を走り、ペイントエリアでClearoutを行って、早いタイミングでポイントガード等のドライブ&スコアを作り出したパターンをまとめたtogetterである。
【追記:2019/5/12】
ファストブレイク/トランジションにおけるClearoutについてまとめた動画を作成したので、こちらも是非ご覧いただきたい。
→ Transition Clearout - YouTube
収録ツイートを一部抜粋していこう。
OKCvsDENから、OKCのトランジションOF。
— 現代バスケットボール戦術研究(MBTR) (@MBTResearch) December 19, 2018
ウェストブルックのcoast to coastを裏でアシストするアダムスのClearoutに注目。 pic.twitter.com/wRwxd3eOCJ
UTAvsTORから、UTAのトランジション。
— 現代バスケットボール戦術研究(MBTR) (@MBTResearch) January 9, 2019
ゴベールのダイブ&Clearoutにより、最終的にダンテ・エクサムのドライブ&ダンクを演出。
このように、トランジションでビッグマンがとにかくリムラン&シールをするだけで、トランジションでのアタックが格段に楽になる。 pic.twitter.com/RIIiceGmNB
WASvsOKCから、WASのオフェンス。
— 現代バスケットボール戦術研究(MBTR) (@MBTResearch) January 15, 2019
トランジションでのDHO→Clearout(Seal Screen)
トランジションにおけるClearoutについてはhttps://t.co/pDnPdGpY5iを参照のこと。 pic.twitter.com/TzNlHCv55W
DALvsGSWから、DALのトランジションオフェンス。
— 現代バスケットボール戦術研究(MBTR) (@MBTResearch) January 20, 2019
DJが最後列からペイントまでダイブ&シールでClearout(Seal Screen)してマシューズのドライブを演出し、さらにこぼれたボールをプットバック。
ペイントまで走って、シールして、プットバックもして......地味で、単純で、そして一番大切な仕事。 pic.twitter.com/VMnYKQxumn
上記togetterでは、PNRやDHOを起点に発生した様々なClearoutをまとめている。
共通して一般に言えることは、ボールスクリナーのロール&シール(ダイブ&シール)は、スクリナーにボールが入らない場合でも、Clearoutという形で有効になるのであり、ボールスクリナーは常にこの選択肢を意識しなくてはならないということだ。
よくある”ミス”としては、ロールしてもパスを受けられなさそうだと思って、中間位置に留まってしまうというパターンがある。
実際には、簡単なLobや正面のシール以外にも、ドライブコースを作るシール(Clearout)というオプションがある以上、特にビッグマンがスクリナーの場合は、ペイントエリア深くまで迅速にロールすることが有効になる局面が多い。
【追記:2019/5/12】
PNRからのClearoutについてまとめた動画を作成したので、こちらもぜひ閲覧いただきたい。
以下に、一部のツイートを抜粋していこう。
DETvsNYKから、イシュ・スミスとザザ・パチュリアのPnR。
— 現代バスケットボール戦術研究(MBTR) (@MBTResearch) November 29, 2018
パチュリアの教科書的なRoll→Clearoutを使ってイージーレイアップ。 pic.twitter.com/HlAJJMlhdC
OKCvsLACから、OKCアダムスのプレーに注目。
— 現代バスケットボール戦術研究(MBTR) (@MBTResearch) December 20, 2018
Chicago Action(Pindown+DHO)から即座にRoll→Clearout。
ポール・ジョージのペネトレイトを上手くアシスト。 pic.twitter.com/3Tisx5chXr
DENvsHOUから、DENのオフェンス。
— 現代バスケットボール戦術研究(MBTR) (@MBTResearch) January 16, 2019
ヨキッチのEarly Roll→Clearout(Seal Screen)。
ハンドラーDFがスタンス変更したのに合わせてスリップ気味にロール。
ドロップしているスクリナーDFの背後にシールし、ハンドラーのドライブコースを創出。 pic.twitter.com/g9wkats3Fr
ATLvsDETから、ATLのJail Clearout。
— 現代バスケットボール戦術研究(MBTR) (@MBTResearch) December 27, 2018
ハンドラーのPut into the jailに合わせて、スクリナーがRoll&Clearout。
Jail Clearoutについて、詳しくはhttps://t.co/HxUTMqECrVの追記部分をどうぞ。 pic.twitter.com/uPEZ7Euu0v
UTAvsOKCから、UTAのオフェンス。
— 現代バスケットボール戦術研究(MBTR) (@MBTResearch) December 27, 2018
シンプルなPNR→Roll&Replaceで、リプレースしたイングルスにパスが通った瞬間、ロールしていたゴベールがSeal Screen(Clearout)でイングルスの為にドライブコースを確保。
Roll&Clearoutを徹底してくれるビッグマンが居るとオフェンスはグッと楽になる。 pic.twitter.com/SFRYKweIQO
TORvsMILから、MILのオフェンス。
— 現代バスケットボール戦術研究(MBTR) (@MBTResearch) January 15, 2019
PNR→Roll&Replaceにあわせて、ロールしたスクリナー(ロペス)がClearout(Seal Screen)をセットし、ドライブコースを作り出した。
PNRからのClearoutについてはhttps://t.co/1t4sZ1dIeDを参照のこと。 pic.twitter.com/3Ya8J0dfEa
GSWvsATLから、ATLのオフェンス。
— 現代バスケットボール戦術研究(MBTR) (@MBTResearch) December 7, 2018
Double Dragから、ロールしたプレーヤーのClearout(Seal Screen)に合わせて、ポップしたプレーヤーのドライブ&スコア。 pic.twitter.com/YP467Ghglu
(上記後半では特に、PNRハンドラーではなく、リプレースしたプレーヤーやDouble Dragでポップしたプレーヤーからなど、第三のプレーヤーによるドライブ、そのためのClearoutというパターンを取り上げている。)
これらの様々なClearoutを活用することで、ドライブ&スコアを一層創出することが可能となる筈である。参考になると幸いだ。