現代バスケットボール戦術研究(Modern Basketball Tactics Research)

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Tag Dive (= Vacuum Cut) コンセプトとその類型

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Tag Dive (= Vacuum Cut) は、PNRにおいて、コーナーDFのtagに合わせて、コーナーのプレーヤーがダイブし、そこでの得点を狙うコンセプトである。(関連まとめ: Tag Diveアクション(Single Side / Double Side) - Togetter

f:id:ocum2013-041:20200405192612p:plain

以下では、このTag Diveコンセプトについて、シチュエーション別に分類しつつ紹介する。

 

 

 

Short RollからのTag Dive

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ボールスクリナーがShort Rollでボールを受け、コーナーDFのtag(ないしbump)を誘い、Tag Diveを遂行するパターンである。

[*Short Rollについては以下↓を参考に]

mbtr.hatenablog.com

youtu.be

 

Tag Diveを実行するにあたり、必ずしもShort Rollによるレシーブが必須となるわけではないが、DFがボールに注目しがちであることを考えれば、非常に有効なオプションであることに疑いはない。

 

以下に、Short Roll絡みのTag Diveの参考動画を掲載する:

youtu.be

 

 

 

Handlerから直接パスするTag Dive

f:id:ocum2013-041:20200406093048p:plain

Tag Dive に際して、必ずしもShort Rollでレシーブすることが必須とはならないことは既に上述した。

上記のパターンは、スクリナーへのパスを介さずに、コーナーからのダイブへ直接Lob Passを試みるタイプのTag Dive である。

コーナーDFがRollerに対してtagするかどうかを、ハンドラーとコーナーが両方とも観察し、tagに向かうようであればTag Diveを施行する。

 

参考動画↓

youtu.be

 

 

 

Single Tag ActionでのTag Dive ("Single Tag Dive")

f:id:ocum2013-041:20200406093940p:plain

Tag Dive アクションは、上記のように、Singe Tag Action(Single-Side Bump Action)と組み合わせることが出来る。

Single Tag Actionについては以下をご参照いただきたい。

mbtr.hatenablog.com

youtu.be

 

通常のDouble Side Tag Diveに比較すると、パスするタイミングやスペースがややシビアになりがちだが、一つの有効なオプションにはなる。

(逆に、なぜDouble Sideの場合はTag Diveに持ち込みやすいのか、ということを整理しておく必要があるだろう。

Double Side の場合、コーナーDFは、コーナーに対してウィングDFがローテーションする["X-Out Rotation"]ということを半ば期待してしまうため、Rollerのtagをあまり警戒なく行ってくれる。故に、Tag Diveが決まりやすい。

その点、Single-Sideの場合は、最初からコーナーDFがRoller or Corner の二者択一を強く意識しているため、コーナーからのダイブが完全にオープンにはなりにくいという構造があるのである。)

 

Single Tag Diveの参考動画↓

youtu.be

 

 

 

Dive & Lift on Tag Dive

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Dive & Lift コンセプトは、Tag Diveにおいても極めて有用になりうる。

Dive & Lift(PNRの場合は、Roll & Replaceという名でもよく知られる)は、DiveとLiftの組み合わせにより、DiveのケアかLiftのケアかの選択を2vs1の形でDFに迫り、オープンを作り出すコンセプトである。

上図のように、ウィングDFがTag Diveのケアに万一間に合ったとしても、ウィングがトップへのLiftを行えば、トップでの3ptがwide openとなってしまうという構造になる。

 

Tag DiveにおけるDive & Liftの参考動画↓ 

youtu.be

 

 

(以上)

 

追記:全体をまとめた動画が以下

"Tag Dive" ("Vacuum Cut") Concept - YouTube

 

 

 

 

 

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