STSに対するスイッチ
オーソドックスなCross Screen - Down Screen (Screen the Screener Action)に対して、スイッチを用いて守るコンセプト。
x2は4のケアをしなければならないこともあって、どうしても5のスクリーンを完全に回避するのは難しい。
x5がスイッチすることも不可能ではないが、5がオープンになったり、5対x2のミスマッチが出来る危険もある。
そこで、ヘルプサイドのx3が2へスイッチ、x2が3へスイッチすることで、ギャップやミスマッチを最小化できるのである。
Zipper SOBに対するスイッチ
Zipper Cutを用いたSOB(Sideline out of bounds、サイドセットのこと。SLOBとも)に対するスイッチDFコンセプト。
上図の通り、Zipper Cutした2にボールマンDFのx1がスイッチ、ボールマンの1に対してx2がスイッチする。
毎度行うのではなく、接戦の試合の終盤といったここ一番で用いる。
5のシールに結局入ってしまうことも少なくないが、相手のSOBを大きく妨害できる優れたコンセプト。
その他、スイッチDFに関する記事紹介
DHOの基本オプション
DHOは、頻出のアクションだが、いくつかの基本パターンがある。
まず、ユーザーDFが完全にアンダーしてくる場合は、スクリナーの背後を用いてオープンショットを作ることが出来る。(Shot vs Under)
相手がスイッチ、ないしハードショウを用いてくる場合は、ハンドオフをキャンセルして、ハンドラーがそのままペネトレイトすることが推奨される。(DHO Through)
また、DHOで手渡した瞬間に逆方向にボールスクリーンをかけるというオプションもある。相手がタイトに守ってDHOのギャップを潰しに来たときほど、このオプションは有効となってくる。(DHO-PNR)
DHOに関する推奨・参考リンク
【追記:2018/3/17】
DHO Invert (Inverted Ballscreen)は、DHOと見せかけて、DHOレシーバーがボールスクリーンをかけ、DHOハンドラーがそのままドライブするオプションである。x1(1のDF)は1が普通にレシーブすると思っていてカバーポジションを取っていないし、x5は5のレシーバー(1)へのカバーや5のDHO Throughに注意しているためあっさりとボールスクリーンにかかりやすい。意表を突く形で、5のドライブが発生することになる。
1がx1に対して、Screen your own man気味にスクリーンをセットするという手法もある。
参考動画は以下。
Marshall "51 Fist" (Inverted Ballscreen): pic.twitter.com/Tl1cwDxu1Z
— Half Court Hoops (@HalfCourtHoops) 2018年3月17日
Golden State Warriors "51 Fist" Set - Using Steph/Klay as Ballscreeners inverting the offense: pic.twitter.com/sF9io7E7r1
— Half Court Hoops (@HalfCourtHoops) 2018年3月17日
【追記:2018/12/4】
スキルメモ(スクリーンを掴む、ハンズオフの基本スキルとしてのレッグスルービハインドetc)で紹介した通り、レッグスルービハインド・パスも、DHOの基本オプションに入ってくる。詳しくは当該記事を参照していただきたい。
以上。