現代バスケットボール戦術研究(Modern Basketball Tactics Research)

現代バスケットボール戦術研究(Modern Basketball Tactics Research)

基本ムーブメント、セットオフェンス、DFシステム、ゾーンアタックなどを日々研究・解説しています。

OF新コンセプト"Stampede"、DF新コンセプト"Wall"

いつもお馴染みPICKANDPOP.NETから、PNR(P&R)に関わる上記二つのコンセプトを紹介していく。

 

 

Stampede

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"Stampede" Actionは、図の通り、ボールスクリーンをDecoyにして、ワンパスからのペネトレイトを狙うプレーだ。

ワンパスの位置にいるプレーヤーのマークDFが、スクリナーのロールに対してBumpを準備しているというのが前提である。(もちろん、ロールに対してノーケアなのであれば、素直にPNRで攻めて良い)

Bumpに対して準備している分、パスに対するクローズアウトが遅れるという構造で、ATOセットによく用いられているのだという。

 

 

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Wall

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f:id:ocum2013-041:20180901131912p:plain

WallはDrop(≒)ソフトヘッジと組み合わせて用いるPNRディフェンスコンセプトである。

Dropの場合、ハンドラーのランニングシュートやスクリナーのロールに対応しやすい反面、ハンドラーのプルアップやフローターに弱いという弱点がある。

一方で、ハードショウやスイッチなどには、ロールへの対応が遅れたり、ローテーションがハードかつ複雑になってオープンやギャップが生まれやすくなったり、ミスマッチが発生したりといった別の弱点がある。

そこで、Dropの利点を生かしつつ、その弱点を補完する一つの回答がWallなのである。

Wallは図の通り、one-pass-awayのDFがハンドラーをケアし、ハンドラーDFが空いたプレーヤーにスイッチするというプレーだ。

このプレーは、Dropの弱点を埋めることができることもさることながら、発生するのがハンドラーDFとone-pass-away DFとの二人のスイッチだけという構造のシンプルさも魅力となっている。

マークしているプレーヤーに抜かれたDFが、マークマンに固執せずにスイッチに回るという意味では、Veer-Back(Late Switch)などにも通ずるものがある。

 

追記:2018/9/8】

「one-pass-awayのプレーヤーがリムへカットした場合はどうするのか」という質問があったが、既に論じたように、WallはDropと組み合わせることが前提のシステムであり、したがってリムの近くにはボールスクリナーDFがDropして待機している。したがって、one-pass-awayのオフェンスがリムへカッティングしても、ボールスクリナーDF(基本的にビッグマン)にケアされるか、最悪インターセプトされることになる。

 

(以上)

 

 

↓PNR(ボールスクリーン)に関係する過去記事

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