最新NBA戦術紹介③ Drive with weakside screening & Corner to corner cut
最新NBA戦術紹介② Advanced switches
その名の通り、ビッグマン(4番と5番)同士のスイッチDFのことを指す。
Triple Switchでも同様だが、二つ目のオフボールスイッチは、インサイドだけでなく、相対的にサイズの大きいアウトサイドが行う場合も多い。
最新NBA戦術紹介① The Clearout
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Clearoutとは、上図のように、インサイドが自分のDFにシールすることによって、GorFのドライブコースを作るプレーである。
文字と上図通り、P&Rスクリナーが自分のマークマンをClear Outする形である。ボールマン・ヘルプに出た自分のマークマンに適切な角度からシールすることで、ボールハンドラーのドライブコースを作ることが出来る。
これは、ボールスクリーンに行くというフェイントから直接Clear Outへ移行し、ボールハンドラーのドライブコースを作るという形である。
Put into the jail(Hostage Dribble)とは、下図のように、ボールスクリーンをオーバーで抜けてきたボールハンドラーDFを背中に背負って前に入らせないようにするプレーのことである。(jailは監獄、hostageは人質の意味)
ここからさらにスクリナーがロールし、DropしているスクリナーDFをClearoutする。(下図) これがJail Clearoutである。Golden State WarriorsのスイッチDFコンセプト
ボールスクリーンやオフボールスクリーンに対するスイッチDF等によって、インサイドにミスマッチが生まれたとき、近くのインサイドDF(あるいは体格に優れるアウトサイドDF)がスイッチに向かうことによって、インサイドのギャップを埋めるコンセプトである。
ICEというDFは、上図の通り
ICEからSwitchに移行することによって、先ほどのICEの利点を生かしつつも、ボールマン及びスクリナーのギャップをさらに小さくすることに成功している。
ショットクロックぎりぎりいっぱいを使ったボールスクリーンプレーに対するスイッチDFオプション。
GSWのSwith Defenceが洗練されすぎている件について
現代バスケットボールの基本的な動き
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【追記:2018/12/18】
より基本的なカッティング(Vカット、フロントカット、フラッシュカット、シャロウカットなど)については、バスケットボールの基本のカット10種類 | ゴールドスタンダード・ラボというGSLの記事をお勧めしたい。 (出典元:10 Basketball Cuts Every Coach Must Know)
- ①Two men play オフボールの二人、ないしボールマン+一人で行う動き
- ②Three men play オフボールの3人ないし、ボールマン+二人で行う動き
- ③PNR ボールスクリーンを起点とした動き全般
- Roll&Replace (Shake)
- Single-Side Bump Action (Single Tag Action)
- 'short' PNR
- Short Roll
- Tag Dive (Vacuum Cut)
- Pop&Dive (Cut the Pop)
- Angle Change (Re-pick, Re-screen, flip)
- Step-up (Weakside Step-up)、およびBoomerang Step-up
- PNR Slip
- Slip & Lift
- Chase
- Veer
- Throwback
- Spain Pick&Roll
- Drag, Double Drag
- Chicago play
- DHO+PNR
- Zoom
- Stampede
- ④Swing Gの横断的な動きを主軸にしたプレー
- ⑤Set Example 上記のプレーを組み合わせたセットの数々
①Two men play オフボールの二人、ないしボールマン+一人で行う動き
Pindown(Away Screen)
Away Slip
Invert
Twist(Curl Pick)
Post Split
Thunder
Flare Screen
Flare Slip
Rip (Back Screen)
Rub
参考→ Golden State Warriors Playbook: Elbow Series - YouTube "Elbow Rub" (1:26)
Cross Screen (Flex)
ヘルプサイドのローポストに垂直なスクリーンをセットして、ボールサイドへカッティングさせるプレー。Down Screenと組み合わせたSTSアクション(後述)が伝統的。
関連記事→ スキルメモ――リロケート、クロススクリーン・カウンター
Hammer
Exit / Exit Screen
コーナーやウィングへのCut Outに対して、外側へのスクリーンを合わせるプレー。
Screen your own manで自分のマークマンを巻き込むことでスイッチを抑止したり、自分のマークマンがBlitzに向かった場合にスクリナーがSlip vs Blitzを仕掛けるなどのオプションがある。
DHO
Flip
Stack Out
Clearout(Seal Screen)
②Three men play オフボールの3人ないし、ボールマン+二人で行う動き
Double Screen
Elevator door
Double Stagger
参考→ Set of the Night: Villanova "Horns Stagger" - YouTube
参考②→ 2009-10 Boston Celtics Horns Double Stagger Twirl - YouTube
STS(Flex and Rip)
UCLA Cut
最近では、トップにビッグマンを置き、ガードにUCLAスクリーンをセットさせるパターンも普通になりつつある。
その理由は、①ペイントへダイブするのはビッグマンである方が合理的。 ②もしスイッチが発生する場合、インサイドでサイズミスマッチ、アウトサイドでスピードミスマッチが出来るので合理的。もしトップがガード、スクリナーがビッグマンのUCLAの場合、インサイドでスピードミスマッチ、アウトサイドでサイズミスマッチが出来ることになり、非合理的となる。
Pistol Action (21 series)
Wedge Roll
Zipper Cut
AI (Iverson Cut)
③PNR ボールスクリーンを起点とした動き全般
Roll&Replace (Shake)
Single-Side Bump Action (Single Tag Action)
コーナーのプレーヤーがReplaceすることもあるし、コーナーステイを選択する場合もある。
参考→ Film Room with Coach Spins Episode 8: The Single Side Bump - YouTube'short' PNR
Short Roll
Tag Dive (Vacuum Cut)
Tag Diveは、スクリナーに対するコーナーDFのケア(”tag”)を利用し、コーナーからのダイブで得点を狙うアクションである。コーナーDFがボール&スクリナーウォッチャーになっているときに用いる。 参考→ "Tag Dive" ("Vacuum Cut" Concept)参考②→ Tag Dive (= Vacuum Cut) コンセプトとその類型
Pop&Dive (Cut the Pop)
Angle Change (Re-pick, Re-screen, flip)
Step-up (Weakside Step-up)、およびBoomerang Step-up
PNR Slip
Slip & Lift
Chase
Veer
参考①→ NBA/NCAA/Euroleague "Veer" Playbook - Set for Shooters - YouTube
参考②→ Golden State Warriors "Veer" - YouTube
Throwback
参考→ Set of the Night: IUPUI "EOG Throwback" - YouTube
参考②→ Set of the Night: Iowa State "Flips Throwback" - YouTube