Screen your own manが有効になるのは、「インサイド側に居るDFがそのままインサイドをケア、アウトサイド側に居るDFがそのままアウトサイドをケア」というスイッチDFの原則の裏を欠くからだが、これはゾーンアタックにおけるSeal or Screenのコンセプト(スクリーンによる各DFのDFエリアの制約)と極めて似通っている。また、Post Switch “Scram”が徹底されているスイッチDFでは、最低でも一人以上のビッグマンが常にインサイドをケアすることになり、ますますゾーンDFライクになる。
まず、2は(カイリー・アービングのような)優秀なスコアラーだとして、その場合は、図であるように、ICEから"Down to Blitz"(ベースライン側に誘導してからのダブルチーム)に移行して、パスをさせる。
図では、スクリナーがポップして、サイドチェンジを行うことになっている。
図のように、サイドチェンジ後にドライブが始まれば、x2がBlitzに向かい(さすがにバスケットを守るのが一番大事なので)、x4が2(トップスコアラー)へローテーションする。(他にも、”ICE to Switch”が提案されているが、その解説はこの記事に譲る)
これは、ポップする4がシューターである場合のICE to Blitzパターンである。
さすがにシューターをオープンにするわけにはいかないので、x1がチェックに向かい、サイドチェンジ・パスが1へと飛ぶなら、x4がローテーションする。後の形は普通のICE to Blitzと同じになる。(ただ、文中でスティーブンス自身が言うように、x4が直接1へとローテーションするとは考えにくい。ヘルプサイドの他のDFがケアして、それによってオープンになったプレーヤーにx4がローテーションするのが普通だろう)